『朝食会』 1巻の感想・漫画レビュー(ネタバレ注意)

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当ページでは1話ごとの感想を掲載しています。まだ読んでいない人にはネタバレになる可能性があるのでご注意ください。また、展開の列挙やセリフの一覧などいわゆるネタバレが知りたい人向けの内容ではありませんのでそちらもご了承願います。

作品情報

もくじ

小林拓己 /少年画報社

書籍情報

・タイトル:朝食会

・作者  :渡邊ダイスケ/小林拓己

・発売日 : 2020/11/30

・出版社 :少年画報社

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『朝食会』1巻の概要

カモとトラとは異なったポリシーで被害者たちの復讐を支援する組織「朝食会」の東京支部支部長・榎加世子。8歳の時に拉致監禁され性的暴行を受けた彼女は何故「朝食会」に入ったのか…過去が明らかになる「善悪の屑」「外道の歌」シリーズのスピンオフ!

(引用:https://amzn.to/3p5zo3d)

 

『朝食会』1巻各話の感想(ネタバレ注意)

登場人物

榎加世子

拉致されて性的虐待を受けた過去を持つ女子高生

尾藤

朝食会員で加世子の学校の教師

『朝食会』1巻のあらすじと感想

『朝食会』1巻【第1話】

小林拓己 /少年画報社


冒頭、朝からステーキを手づかみでかぶりつくお嬢様・加世子

え、トリコ??

朝食会だけに朝食のシーンから始まるわけですな


どうやら彼女は過去に事件に巻き込まれた経験があるようで、家庭環境はかなり複雑な様子

コレはタイトルと表紙見ただけだは何のこちゃわからないタイプの漫画
基本的に前情報は入れずに読むタイプなので、この時点ではまだ全く内容不明です

さしあたって、はじめの朝食は加世子の突然の暴挙で台無しになりました

どうやら朝食を楽しむお話では無さそうだ!

高校に登校した加世子
学生たちの噂によると加世子は「8歳で拉致されて処女ソーシツ」したらしい

どうやら誘拐事件の被害者であるようです!
主人公加世子は作画上美人キャラのようですが、ここからいじめの話??

生徒に人気のイケメン教師尾藤「汝 自らを知れ」「度を越すなかれ」というアポロン神殿に刻まれたソクラテスの言葉の授業
この言葉はマトリックスのオラクルのドアの上に刻まれているらしい!

薀蓄!
はともかくとして、この後ちょっかいを掛けていたクラスメイトに屋上へ呼び出される加世子…これは、そういうことのようですね、どうやら

当然イジメが行われるわけだけど、にしても大企業グループの子女に意味もなくて手出しますかね
若気の至りというやつ!?

至りすぎてる!
度越してない!?

ところで肝が据わりすぎてる加世子お嬢様、ペットボトルを突っ込まれそうになってもスカした態度
心底くだらないという感じが出ている…!

翌日、イジメをはたらいていた二人は万引やらの動画を何者かに晒されて退学に

この件はどうやら先の尾藤の仕業のようですが、今のところ単純に加世子を助けたという線と、度を越すなかれからの伏線で加世子の過剰な反撃からかばったという線もありそう

放課後、尾藤に呼び出された加世子がやってきたのは人気のない倉庫
そこには縛られた過去に監禁殺人を起こした男と被害者少女の母親、そして尾藤が

「この男は死に値するか」と問うた上で加世子に「別の生き方を提示する」という尾藤

たしかに、現在の加世子は心が死んでいるという感じだ!
それは無理もないのだけど、この流れはまさか…「外道の歌」みたいなこと??

ちなみに、これを読んでいる人は多分粗筋を読んでいると思うので今更だけど、後で調べたら「外道の歌」の外伝だったよ!一応言っておく!

『朝食会』1巻【第2話】

小林拓己 /少年画報社

尾藤によると、精神鑑定で事実上この男が無罪となる現行法は間違っているとのことで、その場で自身の手で裁きを下すつもりらしい

あまり思想的なことを言うべきではないかもれないけど、事実に重きを置くか精神状態を加味するかは難しいところですわな…

最終的に男は尾藤の手によって殺される!

かなりセンセーショナルな状況ながら加世子の反応がいまいち薄いせいもあってか割と淡々とえがかれております

翌日
尾藤に屋上に呼び出された加世子
どうやら尾藤のいる組織が朝食会みたいだ!復讐支援団体!
ちなみに勝手に加世子を現場につれてきたり勝手が多い尾藤のせいで揉めてる様子

一般人連れてくるのはヤバイわな!
というか尾藤自身がヤバイやつっぽい!?

加世子にしきりに入会を勧める尾藤だが、加世子は興味なし
むしろ今更再びそういった世界とは関わりたくはないといった感じだ

この感覚のほうが正常?
尾藤のように怒りに走るのが正常?
あるいはどちらも異常なのかも…正常とは!?

一方加世子の母が家に呼んだカウンセラー榊は次の朝食会の標的!

標的になるということはもちろん榊は犯罪者ってことだ!

狙われたのは榎家でした!

『朝食会』1巻【第3話】

小林拓己 /少年画報社

朝食会の資料によると、榊は家を乗っ取り根こそぎ財産を奪い取るタイプの犯罪者

これは完全に巻き込まれてる!
お金持ちの家には実際こういうのに狙われるケースってあるのかな!?

更には加世子の父親に取り入る会計士片桐
こちらも榊の仲間の模様

というかこの人バセドウ病眼症進行し過ぎでは!?

一方、公園でヤンキーたちに絡まれた加世子は居合わせた家の庭師に助けられる

これは――まさかこのヤンキーもグル!?
そういう感じではないけど、別件なら加世子の不幸体質エグすぎ!

と、思いきやまさかの庭師の方が仲間だった!

…いや、そりゃそうか
家に入り込んでる人が怪しいってことね!

『朝食会』1巻【第4話】

小林拓己 /少年画報社

加世子の母は夫の不倫、父は妻に任せた子会社の不祥事をでっちあげて崩しにかかる榊グループ
そしてあったり乗せられる

チョロい!
こういう家族って実在するのだろうか…いるか、普通に

あんまり、いきなりやってきた他人の言うことを家族のいうことより信用するってわからないけどその辺はマインドコントロール的ハウツーが??

そして加世子の担当が庭師の青年ということね!

奥様の趣味は陶磁器らしい

マイセンはよく出てくるけどヘレンドは漫画だと初めて見たかも!
奥様が紅茶好きという設定なのか作者が紅茶好き?
モーゼルは陶器じゃない気がするけどウェッジウッドのことなのかな?

どうでもいい話はともかく、別に全部の趣味合わせに行く必要なくない!?
結構知能犯なのね!

加世子の家にやってきた尾藤
榊たちの素性を伝える

こうなってくると尾藤が救世主みたいに思えてくる件
なんだけど、加世子の立場だとどっちが本当かは判断できないだろうけど…
ましてや尾藤は目の前で人殺してる奴だしね!

果たしてどうなるのか!?
なんとなく1巻でこの話は終わるつもりで読んでたんだけど全然そんなことなかったかも!

そして朝食会側は会計士の男については把握していないみたいだ!

『朝食会』1巻【第5話】

小林拓己 /少年画報社

榊の素性を知って両親は自分に対して誠実であったことに気がつく加世子

距離を置く父、事件の負い目から加世子に完璧を強いる母、無関心な娘
家族間は冷え切っているようでいてそれぞれなりに正解を求めて足掻いていたということか!

一方、庭師の青年を攫おうとするも返り討ちに合い、連れ去られる朝食会メンバー
助けに来た尾藤は搦手で武闘派の庭師を油断させて股間を粉砕!

最終的には知力よりパワー、パワーよりサイコパスって説ある!

残るは本命の榊、尾藤は勝てるのか!?

まだ会計士の存在は把握していない尾藤!

そっちはどうなるんだ!?

『朝食会』1巻【第6話】

小林拓己 /少年画報社

どうやら余裕で勝っていた尾藤
加世子は再び例の倉庫に呼び出される

サイコパスつよすぎる!
榊もまあまあサイコパスぽかったけど尾藤はだいぶヤバイ感じがある!

再び二人を殺して朝食会入会を誘う尾藤だが、加世子はナイフを被害者に渡す

たしかに加世子が殺すよりは理にかなっている気はする…!

あんまり人殺しに抵抗がないというところも勧誘したがる理由だったりするのかな??

被害者が榊を殺し、加世子は命令を受けないことを条件に朝食会入会を決める

最後に朝食会って名前はセンスが無いって言ってるけど、何で朝食会なんだろ、ホント
センスはある気もせんでもないけど…

そして1巻で一段落するタイプでした!

総合評価・レビュー

この巻のレビューと感想

ストーリー

評価 :5/10。

作画

評価 :6/10。

テンポ

評価 :7/10。

オリジナリティ

評価 :5/10。

設定・構成

評価 :5/10。

ストーリーや構成は基本的に大筋として「善悪の屑」「外道の歌」と同じ流れです。外伝なのでオリジナリティについても保留。内容的には込み入った重たい話ながら、比較的テンポとしては早い印象です。

前情報なしで読んでも「外道の歌」の関係作とわかるので、「外道の歌」が好きで似たような作品を探しているという人は読んでいいのではないでしょうか。スピンオスは作風が全然違ったり、原作者も監修程度という作品もありますが、本作はしっかり原作を踏襲するタイプだと思います。ただ「外道の歌」シリーズに関しては、イラストの雰囲気まで含めてよくまとまった一つの作品という感じだったので、作画に関しては違和感はありかも知れません。そのせいもあってか、内容のウェイトは客観的に見れば同程度ながら読んだ印象としては本編より薄い印象を受けます。

『朝食会』作品全体のレビュー

内容

【1巻まで】同上

作画

作画が悪いということはないものの、違和感はありかも知れません。また、表紙からイメージする絵と中見にもややギャップを感じます。

備考

本作は榎加世子を主人公とした「外道の歌」の外伝となっています

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作品自体のレビューは作品ページにて。

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