注意
当ページでは1話ごとの感想を掲載しています。まだ読んでいない人にはネタバレになる可能性があるのでご注意ください。また、展開の列挙やセリフの一覧などいわゆるネタバレが知りたい人向けの内容ではありませんのでそちらもご了承願います。
作品情報
書籍情報
・タイトル:絢爛たるグランドセーヌ
・作者 :Cuvie
・発売日 : 2009/10/15 ~
・出版社 :秋田書店
「絢爛たるグランドセーヌ」1巻
各話の感想(ネタバレ注意)
登場人物
有谷奏
バレエに魅せられた少女
伊藤翔子
奏の1つ上の友達・同じバレエ教室に通う
橘梨沙
奏家の隣に住む少し年上のお姉さん・奏がバレエを始めるきっかけになった人物
滝本伸子
バレエ教室の先生
「絢爛たるグランドセーヌ」1巻のあらすじと感想
「絢爛たるグランドセーヌ」1巻
【第1話】
幕開け
冒頭、お隣の女子高生梨沙のバレエ発表会の見学に行った奏はその美しい姿に惚れし、レッスに通うことになるが、理想と程遠い自身の動きに落胆する
この時点でリアリティがすごい!
ボーイミーツガール的なイベントでその世界に足を踏み入れるというのがこのジャンルでは多い気がするし、実際展開としてはキャッチ―だけどこういうのもいい!
本当に夢を追う子供が何かを始めるときってこういうきっかけなのかもって思わせる説得力!
梨沙のアドバイスで回転を会得した奏
同じく回転のできる翔子からトウシューズだともっとうまくできることを聞き、忘れ物を無断で使い、転倒してしまう
こういうエピソードも本当にありそうで、主人公のキャラ的にもやるよねーって感じ!
すごく感情移入しやすいというか…!
オーナーの瀧本先生は注意したあと「楽しかったか」ときき、奏は満面の笑みを返す
そして周りの人たちのキャラもいいのですわ
いい人って意味じゃなくて、いい意味で人間的!
梨沙と同じステージでの発表会を楽しみにする奏だが、梨沙はコンクールで膝の故障が発覚
そういうことも…ある
「絢爛たるグランドセーヌ」1巻
【第2話】
引き際
ネズミ役でもやる気満々の奏は梨沙にコンクールの動画を見せてくれるようせがむ
どんな小さい役でも嬉しいっていう気持ちがすごい
奏、いい子
いい子というか、純粋で天真爛漫?
動画を見た奏に「何の踊り」かきかれ、自分が膝の痛みに気を取られて役を全く演じていなかったことに気づく
何の踊りなのか子供に伝わらないような、ただこなすだけの演技になっていたことを梨沙が気付かされるこのシーンも印象的!
まさにハッとする瞬間
バレエを辞めることになった梨沙
奏は自分がいけないことを聞いたせいだと気にし、同じ舞台に立てないのは嫌だと泣き叫ぶ
結果やめることにはなったけど、むしろ良かったんじゃないかな
梨沙としてもいいきっかけになったし
でもそれを幼い奏が理解するのは難しい…!
最後は同じ舞台に立てることに!
「絢爛たるグランドセーヌ」1巻
【第3話】
一歩先
少し時が流れ上級生になった奏
翔子たちはトウシューズの許可が出るが、ひとり取り残される
上達は早そうながら、子供の感覚で言うとこいう差は気になる!
そういう指導者的な難しさみたいなことも度々描かれておるのです
翔子と自分の技巧的な違いを観察する奏と梨沙に怪我をさせてしまった後悔から慎重になりすぎてしまっている滝本先生
こういう見極めってどうやってやるんですかね?
どうしても個人差はあるし、早まると取り返しの付かないことに…指導者って大変だ!
「絢爛たるグランドセーヌ」1巻
【第4話】
メリット
発表会のチケットを買いたいというクラスメイトと売らない奏
普段の奏なら二つ返事で来てくれといいそうなところ、やはり心配は大きいみたい?
役を振られるも未だ1人バレエシューズであることに焦るが、男性ダンサーの動きに目をつけ自分なりの活路を見つけていく
本作の主人公の武器はこの観察眼!
上達の過程にもきっちりとした理由付けがされている!それでいて説明臭くて読み疲れするみたいな事になってない構成力凄い!
「絢爛たるグランドセーヌ」1巻
【第5話】
夢の世界へ
本番前、緊張で調子の出ない翔子と対象的に溌溂と踊る奏
やっとらしさが戻ってきたといったところ
踊りのシーンはバレエみたことない人には難しいところのはずなんだけど、なんでかすっと入ってきますねぇ
不思議
両親はプロとしての未来も視野に入れ始める
サブタイトルの文字通りここが夢の世界の始まりになるのでしょうか!?
「絢爛たるグランドセーヌ」1巻
総合評価・レビュー
この巻のレビューと感想
ストーリー
テンポ
オリジナリティ
没入
設定
構成
作画
書評
基本的に非の打ち所のない完成度ではないでしょうか。いわゆるインパクトのある展開という意味ではやや地味めではありますが、それでいて説明も入りながら気がつけば読み終わっている没入感はかなりのものです。非常に構成が上手い印象を強く受けます。
感想
まさに物語が始まったという感じの1巻。お話的にはここまでがプロローグと言ってもいいのではないでしょうか。ありがちなわかりやすいヒールキャラやとんでもない展開という武器を使わずにこれだけ読ませる作品はなかなかないですね。
作画
これまで多くの作品を書いてこられている先生ですが、それを加味すると作画としてはやや弱い印象。顔が薄いというのと、体の動きもやや固く感じます。ただこの作品においては顔がハデだったりすると逆に合わなそうなので、むしろいいのではないでしょうか。
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作品自体のレビューは作品ページにて。
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