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作品情報
書籍情報
作者
yoruhashi
出版社
マッグガーデン
発売日
2019/10/10
「はめつのおうこく」7巻各話の感想(ネタバレ注意)
登場人物
●アドニス
クロエを殺した人類への復讐を誓う少年。強力な魔法の力を持つ
●ドロカ
魔女の国からある陰謀のためアドニスを助けに来た魔女
●クロエ
アドニスに魔法を教えた師匠
●ドロテーア
リディア帝国女王にして輪廻を巡る厄災の魔女
●エンドレス
軍産国家ミカ大統領。サイボーグ?
●スズレ・ヤマダマル
和郷スズレ国皇王
●マザー
単一母子国家オリオンソノー稼働する君主
●Dr.ハイドラ
マークポイント医療国ドクター
●継人コーネリアス・ハオウ
???
●竜の魔女セピア・モルガン
???
●テルモン
自称個人貨物飛空艇船長
引用:yoruhashi/マッグガーデン
「はめつのおうこく」7巻あらすじと感想
「はめつのおうこく」【第33話】
引用:yoruhashi/マッグガーデン
冒頭から街中をジョギング中のドロテーア
前巻激戦を演じていたシーンから一転、ここはリディア帝国首都のようです
そしてアイドル級人気の女王様ですがこれは人心掌握魔法の効果?
どうやら勝手に城を出ていたらしい女王ドロテーア、おおよそ我々の思い描く女王様像ではない件
部下には護衛をつけるように進言されるが、その護衛を担当するのは権現局と言う部署らしい
権現局?
一応解説すると、権現というのは仏や他宗派の上が日本の神として祀られたもののことで、つまり、リディア帝国は平行世界上の日本であることを暗喩している…と言うのはさすがに過ぎた推測とは思いますが
一方最後ではベジータ様愛用のメディカルポットみたいな装置で 帝国の刺客ユキちゃんが復活、これはまた戦闘の予感が
「はめつのおうこく」【第34話】
引用:yoruhashi/マッグガーデン
変わって軍産国家ミカ
ドロテーアからアドニスの指名手配の要請がふざけた文面で届く
それにしてもこの女王様、キャラが立ってるというか、女王というよりインフルエンサーみたいで、うまく時世を取り入れてるなぁ
ちなみにこのミカは四大国(クラウンズ)と呼ばれる大国の一角らしく、ドロテーアは他の国にも要請を出し、否定的であれば戦争を仕掛けるつもりとか
相変わらずのぶっ壊れキャラっぷり!
この国の重鎮ビシャスもドロテーアグッズを買い集めるファンらしい
ふざけとるー
一方大統領エンドレスはアンドロイド系巨人?
そして東方スズレ国
ここはいわゆる江戸
ドロテーアのアドニス捜索要請、ここに来てクロエの最後からアドニス幽閉の関連について蒸し返されてる?なにかの伏線だったんだろうか!?
ドロテーアの要請を受けるということは帝国の傘下になるという意味合いがあるため各国対応を検討している構図です
西方、単一母子国家オリオンソノー
魔女たちを養分にして国を運営する国家
単一母子国家…とは?
最後に南方、マークポイント医療国
ここはこの作品では珍しいまともな思考を持ったドクターハイドラが国の代表…と思いきやおふざけ系のようです
このあたりのおふざけともシリアスともどっちつかずな演出がこの作品の魅力でもあり意見の分かれるところでもありそう
最後に登場、すべての国がドロテーアの要請を受けるだろうと予想する預言の継人コーネリアス・ハオウと竜の魔女セピア・モルガンとは一体?
キャラがどんどん出てくるのはともかく、種族が単一でどんどん増えてくるので各勢力がどの程度の規模なのか、世界の広がり具合はまだまだありそうです
この巻から新章突入、冒頭のこの2話は世界観と登場人物の紹介と言う感じ
ちなみに、34話と次の35話が長くて7巻の収録話数がやや少ないのはこの2つが連載では上下構成になっていたためです
「はめつのおうこく」【第35話】
引用:yoruhashi/マッグガーデン
そしてようやくアドニスとドロカ登場!
具合の悪いドロカを背負い雪山を行くアドニス、襲い来るトロルを威圧だけで退ける
アドニスは先の戦いで何か格のようなものを獲得したのかも?
今までは無鉄砲復讐おばけだったけどすこしおちついた?
これはおそらくドロカが使った愛の魔法のせいもあると思われるけど、復讐に固執するアドニスを救ったとも言えるんだろうか?
それでもまだ葛藤は強く残っているようで、いずれにしてもこれは作品のコンセプトが大きく動いた場面!からの新章突入!←今ここ
ひとまず古教会でドロカの看病をするアドニス
そこじゃないだろうけどドロカは天真爛漫キャラだから目開けられないと表情表現が窮屈そうとか思ったり
というのもあってなのか、はわからんけどアドニスたちの次の目的地はドロカの視力回復のためマークポイント医療国になる模様
「はめつのおうこく」【第36話】
引用:yoruhashi/マッグガーデン
手漕ぎの船でマークポイント医療国への道中国内での方針についての打ち合わせの間も表情が柔らかくなっていることを気にするアドニス
やはり復讐を本旨とするところには作者の強いこだわりがありそう
ところで35話の終わりでは目の見えないドロカが自分の人形で汚してしまった床を拭く印象的な場面があって、アドニスの反応が気になったけどそこは放置なんですね…こういうところが結構タンパクというか差し込みだけみたいなのは序盤から変わらず
そのへんどうにも話がつながらないというか読みにくさを感じないでもないんだなぁ…
ほのぼの観光しつつ中継地点からは見つけた芳ばしいキャラの個人飛空艇に乗ることに
アドニス金貨出したりもできたのね
一応基本は召喚魔法だからってことか、飛空艇は出せないのかな?
一方、冒頭で復活していた月面で激戦を演じたヤマトの妹であり低国保安局副局長であるユキはサイボーグ化して再びアドニスの前に立ちふさがる雰囲気まんまんか!?
総合評価・レビュー
今回7巻は心象への導入巻なので戦闘などは少なく落ち着いた印象。見ようによっては見どころのない巻ながらアドニスとドロカの関係や心情描写はかなり気を使って描かれていると言う印象です。ちなみにグロ描写もなし(軽微)。
展開のめちゃくちゃさ加減も少なく読みやすい内容ではあるものの、今回紹介された各勢力を渡り歩いて戦闘していくのかと思うとドロテーアまではまだ遠く、真相までは果てしないなと辟易する面もややアリ。月面は最終決戦じゃなかったのか……
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