龍を狩り食べる者、「龍捕り」の物語。
龍を捕り、共に生きるということ。
作品情報
「空挺ドラゴンズ」のあらすじと概要
舞台
舞台は各国が龍と呼ばれる生物から生産できる食料や物資を求め、空を目指してから半世紀後の空。
飛空船が飛び、どこかスチームパンク的な雰囲気のある町並みが特徴。
概要
捕龍船クィン・ザザ号の乗組員たちが主人公。
龍が大好物のミカ、新人龍捕りのタキタ、とある事情で空に身を置くヴァナベルなど、物語は龍を狩ることをメインに、乗組員たちの過去を明かしていく形で進んでいく。
決まった主人公がいるわけではなく、各エピソードごとに主となるキャラクターが異なる群像的な構成で彼らのキャラクターを掘り下げていく。
最新刊までの一覧
この漫画のみどころ
💡キャラクターたちが持つバックグラウンドと個性的なビジュアルの龍が見どころ!
やはりいちばん目を引くのは龍と呼ばれる生物のデザインですね。
一応龍と呼称されていますが所謂竜ではありません。ともすればワームという表現が近い個体が多いです。
そしてその龍を追いかける中で明かされていくキャラクターたちのバックグラウンドの物語がそれぞれ良くできています。
作画も随所にこだわりを感じる仕上がりで、乗り物や建物のデザインにも細部までこだわりを感じます。こういう画面は見ていて楽しいですね。
また、グルメ的な要素を強く意識しており、毎度仕留めた龍を食べるシーンの後には登場した料理のレシピを掲載するほどの力の入れよう。
ただし龍自体がなかなか気味の悪いビジュアルで描かれているためこれを美味しそうと感じるかどうかは意見が分かれそう。
「空挺ドラゴンズ」の作者は「桑原太矩」
本作が2作目の商業作品になります
前作の頃からいい作画をされていたのを覚えています。きれいな絵と言うより味のある絵が持ち味の作者。
作者のホームページ・SNS
もうカバーイラストも解禁みたいなので。4巻のカバーイラストのラフです。空挺ドラゴンズ4巻は5月7日発売になります!どうぞよろしくお願いします◎発売に合わせて、いろいろ他にもお知らせがあるので、また改めてまとめて呟くと思います。 pic.twitter.com/lB5G2FXMqa
— 桑原太矩 (@kwbrtk) May 3, 2018
デジタルイラストの練習。
— 桑原太矩 (@kwbrtk) June 15, 2020
ファッションポートレート風のカッコいい感じにしようと思ったら、無駄に色っぽくなってしまった。こんなタキタは作中では一生出てこないでしょうな#空挺ドラゴンズ pic.twitter.com/EjEE5bm1Qw
過去の作品・読み切り作品
- とっかぶ!(デビュー作)
- 空挺ドラゴンズ(本作)
「空挺ドラゴンズ」作者のその他の作品は?
コチラの作品はちょっと内容としては弱いかなとも思いますが雰囲気が良くて筆者的には結構好きなのでいずれ紹介できればと思います。
感想
飛空艇で空を飛んでドラゴンを捕まえる。
聞いただけでワクワクする設定ですね。
ただ中身はそういったポイントもありつつ、それを全面に押し出すと言うより意外とシリアスに手堅く作り込んでいるという印象です。
結局の所龍という生き物が何なのかと言うのは未だ謎が多い部分があり、これからどのように関わっていくのか、最終的には明かされるのか神秘のままなのか、これからの展開が楽しみです。
一応作品としてはタキタがヒロインのようですが客観的に見てどう見てもヴァナベルですよね、ヴァナベル編もなかなか壮大です。

「空挺ドラゴンズ」ネットの評価
支持意見
絵柄と世界観が凄く良い! 船員のキャラも立っているので各々のストーリーを見てみたい。 これからの展開に大期待の作品です。
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ラピュタのパクリという人もいるようですが、 これでパクリというのは作者に気の毒かなと思います。影響がないとは言いませんが、十分オリジナルかと。今後どうこの世界観を深めていくのか楽しみです。
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ラピュタやナウシカの世界観が好きで かつ、世界を救うよりも もっと日常とか生活とかのエピソードが読みたい、 あの世界観のなかに浸っていたい人にオススメです。
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不支持意見
ジブリっぽさは否定できないけど、絵も綺麗だし、設定もいい感じで、これだけいい要素が詰まっているのに、肝心のワクワク感やドキドキ感みたいなものが感じられないんです…。
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開始5pで断念 漫画家の中だけで完結しすぎ もっと説明がほしい
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ストーリーがいまいち共感できませんでした。 生活のために竜を狩るというのなら、それに対するキャラクターの考え方の掘りさげがもう少し欲しかったです。 まだ1巻なのでこれからストーリーが展開していくのかもしれませんが、それにしても情景描写のみに終始してしまい、登場人物誰一人に対しても親近感が湧きませんでした。
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龍肉については意見が別れますね。
見た目美味しそうですが筆者はこの生き物の料理を出されてもちょっと遠慮したいです。
総評
単純に龍を捕るというだけの話ではなく、なぜそこに龍がいるのかという生態やキャラクターの背景も重視されているので話に厚みがある。
作画も相まってよくできた作品だと思います。
どの要素も高い水準で、特に悪いところはないのですがちょっと何かが足りないような。
後はセンスとか感覚的な部分だと思うのでこれからが楽しみな作品です。
【アニメ化】
「空挺ドラゴンズ」関連情報
「空挺ドラゴンズ」は2014年アニメ放送作品

←はアニメ版ヒロイン……いかがですか?
私は漫画しか読んでいないのですが……コレジャナイ!
とはいえ3DCG作品なのである程度仕方ない部分はありますね。飛空艇がメインの物語なので3Dが作りやすいのはわかるのですがそれを描いてこそ良作が生まれるのでは、とも思うのですがその辺りは現代の風潮的にもコスト的にも仕方のない部分なのでしょうか。
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